翠峯苑だより
2023/04/17
令和5年4月17日(月)AM9:00
春と言えば花粉に並んで悩ましいのが「黄砂」です。
黄砂は中国やモンゴルの乾燥域(タクラマカン砂漠やゴビ砂漠)から、偏西風によって運搬される砂塵です。
時々勘違いされていますが、人の産業・経済活動で生じるPM2.5(微小粒子状物質)とは異なり、黄砂は「自然現象」です。
上空の偏西風によって東へに運ばれ、北太平洋を横断して北米まで届くこともあるそうです。
春に黄砂が運ばれて来るのは、この時期、砂漠域で強い風が吹きやすく、砂が舞い上がりやすい状況が揃うためではないかとか、偏西風がちょうど日本上空を通過するため、飛来し易いのではないかと言われています。
ここ郡上でも時おり西の方の山が霞んで見えることがあります。色や霞み方により、それは山にかかる霧ではないことは一目瞭然です。
これが夕暮れに重なると幻想的な風景なのですが、黄砂は目のかゆみ、結膜炎、鼻水やくしゃみといった症状を引き起こすことが判っています。「あれ?花粉症でも風邪でもないのに変だな?」と思ったら黄砂による影響を疑ってみても良いかもしれませんね。
特に気管支系の疾患を持っている人は要注意です。