憲法記念日（5月3日）、みどりの日（5月4日）、こどもの日（5月5日）など祝日に土日が含まれる「大型連休」を「ゴールデンウィーク」と呼びますが、この名称は戦後まもなく映画の全盛期に業界が作り出した「宣伝文句」だったという話を聞いたことはないでしょうか。

かつて1948年「国民の祝日に関する法律」施行で4月29日から5月5日までの期間に休日・祝日が集中することになりました。当時は「飛び石連休」など呼ばれていました。現在のような長い連休になったのは1990年代以降で、幾たびかの法改正と「振替休日」、「週休二日制」などの導入、普及によるものでした。

ちなみにこの「国民の祝日に関する法律」により実は現在「法的」には「祭日」という日は存在しないことになっています。え？と思いますね。慣用句として「祝祭日」（＝祝日の事）という表現はあります。

「祭日」とは本来「皇室で祭典が行われる日」であり「皇室祭祀令」で定められていました。
「皇室祭祀令」は「国民の祝日に関する法律」によって廃止されたので、「祝日」はあるけど「祭日」は（法的には）存在しないのです。

「ゴールデンウィーク」は一般的には４月29日～５月５日までですが、休日となる日の並びによっては長くなりますね。今年は５日（こどもの日）に６日（土）７日（日）が続くので、4月29日～５月７日までがゴールデンウィークとなります。